本染め職人による伝統を継承する|株式会社伊藤染工場
三代目のひとりごと
2011年7月27日
☆岩手日報掲載☆
※新聞記事をクリックすると画像が拡大されます。
暑い毎日が続いていたと思ったら、台風の影響で急に秋風が吹いたような毎日。かと思うと、また猛暑・・・皆様、体調はいかがですか?
さて、先日7月20日の岩手日報に『伝統芸能を支える染め』と題して三陸津波の被災者の皆様を染物でご支援させて頂いている記事が掲載されました。
あの悲惨な震災から、なんとしてでも立ち上がろうとされる被災地の皆様が内陸のお祭りに招待され、内陸の人達からの支援に自分達が帰せる恩は元気に虎舞や獅子舞を舞って見せる事だとおっしゃいます。
津波で流された衣装や幕やのぼりは写真でしか残っていないものが殆どです。それらを、写真を元に再現し復活させ、少しでも喜んでもらえたらと思います。
今日も城山虎舞の会長様からメールが届きました。『広げてみたところイメージどおりの素晴らしいものでした。ありがとうございます。』と私達には最高の賛辞です。沿岸の方々は力強く言います。『祭はいつも通りやるから・・』日本は神の国だと思いました。神様を蔑ろにはしない。山田八幡宮でも、規模は例年通りに出来なくても、祭は行うそうです。こうした方々のお役に立てる事をありがたいと思います。私達は神様に近い仕事をしているのだと、つくづく思いました。
今日も山田から大漁旗を依頼に見えられたお客様がいらっしゃいました。沿岸の方々より、勇気と元気を頂いている三代目です。