本染め職人による伝統を継承する|株式会社伊藤染工場
三代目のひとりごと
2015年2月9日
★洗濯機の交換★
今週末、工場の洗濯機の入替えが行われます。
染物には、洗濯が欠かせません。
染料で染めた後は生地目に残った染料をきちんと洗い落とさないと雨が降ったときや水に濡れたときに染料が滲み出てきてしまいます。
ですから、染物にとっては染め方よりも洗濯の方が重要と言っても過言ではありません。毎日毎日ぐるぐる回った業務用洗濯機は、錆びも浮いてきてかなりガタガタしてきたので、とうとう新しい洗濯機と交換する事となりました。
そこで古い洗濯機にお神酒とお塩を供え、現場の社員さんたちが
『今までありがとう! お疲れ様!』と心を込めて手を合わせました。来週から使い始める洗濯機にも新しいお神酒とお塩を備え『これからよろしく! 私たちに力を貸してください!』と手を合わせることでしょう。
この洗濯機に限らず、蒸し釜や他の道具の時にも同様の支度をしてくれます。道具に感謝する気持ちを大切にする社員さん達に感謝をする三代目でした。